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基本セット廃止と1ブロック2セット構成でどうなるのか

公式の声明(「変身|マジック:ザ・ギャザリング」参照)により商品展開やスタンダードの形式に革新的な変更をもたらされることになった。

記事によると変更点は以下の通り

変更点#1:2015年秋から、マジックのブロックは各2セットからなるようになる
変更点#2:2015年秋から、マジックは各年2ブロックずつ作るようになる
変更点#3:2016年から、基本セットは存在しなくなる
変更点#4:2016年から、各ブロックの第1セット(春と秋のセット)でローテーションが起こるようになる
変更点#5:2016年から、スタンダードは2ブロックではなく3ブロックからなるようになる


この変更がMTGにどのような影響をもたらすのか考えてみたい。

変更点#1:2015年秋から、マジックのブロックは各2セットからなるようになる


"2015年9月の『Blood』ブロックから、各ブロックは世界を紹介する大型セット1つとそれを前提として成り立つ小型セット1つからなるようになる。(ただしこれは基本であり、ブロック内において違うサイズのセットを作る可能性はあるということを言い添えておこう。)ブロックに第3セットは存在しなくなる。"


同コラムにおける「第3セット問題」を解決するには第3セット自体を廃止すればよいという逆転の発想である。
3つのセットの連続性と変化を両立させるのは難しいということは今までのコラムでも指摘されており、また、様々な次元を訪れるプレインズウォーカーの性質と1つのブロックで1つの物語を紡ぐ構成の都合、ストーリーの進みが遅くなるという側面もある。

近年のMTGは1年ごとに1つのブロックと1つの基本セットを輩出していたが、この変更により各ブロックごとの期間が短くなるので毎年発売されるブロックの数も変わることとなる。



変更点#2:2015年秋から、マジックは各年2ブロックずつ作るようになる


"マジックが変化のゲームであり、諸君が時間とともに変化することを期待しているということを踏まえて、典型的なマジックの1年は次のようになる。 1つめの世界を舞台にした、秋の大型セットと冬の小型セット。その後、大抵は2つめの世界を舞台にした、春の大型セットと夏の小型セット。最初の2つのセットで第1ブロックが構成され、大抵は次の2つのセットで第2ブロックが構成される。"


これまでは1年に(基本的には)大・小・小からなる1つのブロックが主流となっていたが、1年に2つのブロックが販売されていくこととなる。
これらのブロックは2セットで構成されるので、原則として「大・小」、「大・小」という順に発表されることになる。

この変更により、当然のことながら1年の間に今までより多くのブロックが扱われることになる。そのメリットの一つとして、世界の再訪をしていくという試みを試していく場合、年1ブロックではあまりにも長期的なスパンになってしまうが年2ブロックではより現実的なペースにすることができる点が挙げられる。
『ミラディンの傷跡』ブロックで次元の再訪を試し、成功を収めたことで『ラヴニカへの回帰』ブロックが生まれた。それも成功したので別の世界を再訪する道が開けたものの、人気のあった世界への再訪を新しい世界を半分以上の割合で使いつつこなしていくとなると、新しく登場した世界に再訪することを考慮せずとも10年単位での計画になってしまうとのことなのだ。

デザイン演説の記事によるとテーロスやイニストラードなど新しく訪問した次元を題材としたブロックでも歴代の売上を更新し続けており、いくつかの失敗もありつつも人気とデザインの面から成功となるセットの割合も高くなっていることから、かつて人気のあった次元とこれから人気の出るであろう次元のための居場所を考えれば、発売するブロックの増加は歓迎すべきものといえそうである。

ただ、通常のエキスパンションを年に5個出すのは様々な面から負担が多すぎることもあり、他にも問題があったことから別の変更も加わることとなった。



変更点#3:2016年から、基本セットは存在しなくなる


"2015年夏に最後の基本セットが発売され、2016年の夏のセットは2016年春に始まったブロックの第2セットとなる。"


記事の中でも「基本セット問題」として触れられているように、第3セットとは違った意味での特有の問題を抱えているようだ。

初心者向けとして見れば新しいカードを作りメカニズムを再録ことは初心者には不要でありただ複雑にするばかりだし、そもそも新規プレイヤーは基本セットからしかMTGを始められないのかということになってしまうし、経験者向けとして見れば、なぜ再録メカニズム1つだけに絞って複雑さを抑えることで出来ることを制限することは魅力を失うばかりではないか、とのことで両方のユーザーを満足させようとしてどっちつかずのものになってしまっているようだ。

「デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ」をMTGの入門として位置付けられてからは、基本セットにも複雑さが織り交ぜられるようになっていた。その一方で、「新世界秩序」の導入以降、各レアリティに明確な役割が与えられコモンにメカニズムの案内役が与えられるようになってからはセットのメカニズムが初心者にも周知されやすくなり、実際に売上に結びついていることも以前からコラムで書かれていた。これを前提に考えれば、基本セットの廃止にも頷ける。

基本セット廃止によって別の面から新規プレイヤーに関する問題を解決しなければならないが、既にそれ専門の商品構成を作ることについては議論が重ねられているとのこと。番外カードの扱いなども含め、推移を見守りたい。

様々な世界観がスタンダードやセット内で共存できたという意味では基本セットの廃止は残念ではあるが、スタンダードという環境を考慮しなければデュエルデッキなどでも実現はしているし、次元の再訪を積極的にしていくとなれば世界観に合いさえすれば目当てのカードの再録などの問題は解決可能ではある。こればかりは基本セット廃止以降のセットを見てみなければわからないが。

そして、基本セットの仕様が変更された時と同様、廃止によってもスタンダードのローテーションの仕組みは変わる。



変更点#4:2016年から、各ブロックの第1セット(春と秋のセット)でローテーションが起こるようになる


"これはある意味では変更点とは言えないが、新しい2ブロック構造に合わせての調整である。ブロックの第1セットでローテーションが起こるのはこれまでも同じである。2ブロック構造では、これが秋だけでなく年に2回(秋と春)起こるようになる。"


変更点#5:2016年から、スタンダードは2ブロックではなく3ブロックからなるようになる


"メタゲームをより健全にするため、我々はスタンダードの範囲を変更する。この一連の変更について今回説明しているのは、この変更によって『タルキール覇王譚』がスタンダードで使える期間が18ヶ月に縮むからである。なお、この変更によって他のフォーマットにおけるセットの立ち位置が変わることはない。"


常にスタンダードが3ブロックで固定されることになるため、基本セットの扱いが少々独特な現在よりもシンプルになる。

ネットメディアの発展に伴いデッキ構築の「解答」の発見とそれに伴う環境の展開もやはり今回だけでなく以前からコラムでたびたび掲載されており、スタンダードをより流動的にするという意味でこの変更が一つの回答となる。

2セット構成のブロックが3つということは、3セット構成のブロック2つに基本セットを加えたこれまでのスタンダードに比べて1つのセットが使える期間が短くなってしまう。
しかし、これまでと同様に使用可能な期間を24ヶ月で合わせようとするとスタンダードが4つブロックからなることになり、ブロックあたりのセット数や基本セットの有無という面では異なるとはいえ、廃止前のエクステンデッドと同等のブロック数となってしまう。単純に同じセット数でもブロックが異なればゲーム上のシステムが大きく変わってくるので、スタンダードを複雑にしすぎないためには仕方のない措置であるといえる。



以上が、上記の記事から読み取った内容である。




基本セット廃止の影響はどうなるか


これらの変更点について、記事で書かれている以上のことは実際の商品を目にしてみなければわからないため、現時点での基本セットでの再録カードから推理してみたい。

基本セットの廃止により収録が難しくなるのは《シヴ山のドラゴン》のようなその世界観特有の名称を持つ再録カードのみに限られる(ただし、ファイレクシア・マナのように一目で他の多くの世界観やシステムとは一線を画すものとわかる場合は基本セットでの再録はまずないと思われるので除外する)。
独自の設定があっても《幽霊街》のようなシンプルなカード名ならイニストラードでそうしたように再録が可能だし、《守護天使アヴァシン》のような新規カードなら「アヴァシン」という名前でなければ問題ないからである。

そういった観点から見れば、基本セット2015の収録カードで再録が難しそうなのは《コイロスの洞窟》のような対抗色のペインランドや《ダークスティールの城塞》のようなカードである。こういったカードは、その名前の場所やものが存在する次元を舞台にした次元でなければ再録できないことになる。これは、基本セットの舞台であるシャンダラーに対しても同様である。
番外カードとして登場した《シヴ山のドラゴン》なども、基本セット廃止以降は番外カードといえどもいずれかのエキスパンションに所属することになるので(現行のシステムでは)やはり同じことだろう。

プレインズウォーカーの場合はまた事情が異なりそうである。プレインゾウォーカーが何らかの目的でそれぞれの次元を訪れることが物語の一つの鍵となっている以上、彼らの存在を抜きにして物語を語ることは難しくなってくる。例えば新たなエキスパンションに《リリアナ・ヴェス》がそのまま再録されたとして、彼女の物語の進展に期待ができるのか、ということである。

プレインズウォーカーそれ自体は活躍の場を選ばないにせよ場面ごとに違った側面が描かれることもプレインズウォーカーの魅力の一つなので、値段や環境の問題を抜きに考えれば同じく場所を選ばないであろう《神聖なる泉》や《氷河の城砦》のようなカードと比べて別の課題がそびえたつことになる。

デュエルデッキや統率者セットのような商品なら心配はないが、流通量の問題やスタンダードで他のカードと共存可能かもまた重要なことなので、そのあたりは上手な立ち回りを期待したい。


再録といえば、近年の基本セットや大型セットではモダンやレガシー環境で存在感を放つカードがたびたび再録されている。ショックランド、変わり谷、思考囲い、召喚の調べ、そしてフェッチランドなどがそうである。

カードそれ自体の他にも、信心のようなメカニズムの再利用やコンスピラシーのような新たなスポットの照らし方をしたという意味では、新しく製品を作ることと同様にウィザーズ社がこれまでに積み上げたMTGの歴史を存分に活用しようという姿勢が伺える。

こうした試みも含め、近年のMTGの動きについて個人的には全体的に好意的に見ているので、今回の変更点やそれに対する懸念も上手いこと乗り越えてくれるのではないかと考えている。


これから発売していくタルキール・ブロックは3色をテーマにしながら多色がテーマという訳ではないとのこと。スタンダード改定に伴い第3のブロックで独自の仕掛けを入れてくるということも含め、非常に気になるところである。


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